番組制作と放送のルール
番組審議会議事録
このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2016年1月18日(月)開催 / 第590回番組審議会より
「TBSテレビ60周年特別企画 たけし&安住が贈る!『伝説の芸能60年史』」 12月26日(土)放送分について
議題
(1)審議事項
1)「TBSテレビ60周年特別企画 たけし&安住が贈る!『伝説の芸能60年史』」 12月26日(土)放送分について
2)その他
(2)事務局報告事項
1)視聴者からの声について
2)次回審議会の議題及び日程について
出席者(敬称略)
委員長 | 藤原作弥 |
副委員長 | 音好宏 |
委員 | 嵐山光三郎 石田衣良 河野栄子 田渕久美子 寺島実郎 中江有里 藤原帰一 (竹田委員、欠席) |
局側出席者
TBSテレビ
武田社長
津村取締役
佐々木取締役
伊佐野編成局長
西野報道局長
安藤編成考査局長
島田情報制作局長
高徳情報制作局担当局次長
荒牧情報制作局情報四部担当部長
齊藤番組審議会事務局長
藤田編成考査局視聴者サービス部長
委員の主な発言
◇たけしショーを見るような感じで、笑いながら楽しく拝見した。「芸能60年史」は視聴者に色々なことを思い出させる一種の風俗史になっている。山口百恵さんが全盛期にスパッとやめた、あの思い切りのよさ、潔さは、いま見てもすごいと思った。
◇ワイドショーが世間をリードしていたころのパワーを改めて感じた。番組の中で安住アナが繰り返し触れていたが、当時の過剰な取材について反省していることは伝わってきた。
◇芸能人の結婚披露宴の視聴率の話題など、ウエディングケーキの高さの比較も含め非常に楽しんで見ることができた。全体のランキング1位の桜田淳子さんの合同結婚式の話題は、そんなに長い時間放送されていたことがやや意外だった。
◇この番組はランキングにこだわったがゆえに、時代の変化というものをしっかり見ることができたと思う。安住さんと三雲さんのゴールデンコンビがしっかりしているので、スタジオでたけしさんがめちゃくちゃやっても大丈夫、というのがある。
◇非常に手なれた番組作りだが、テレビ60年を総括してエンタメ、芸能を振り返るならば、時代性と芸能の関係について、深い哲学や考察が背景にもう少しにじみ出てもいいのではないか、と思う。
◇安住アナは優等生の外見だが、実は心の中に硬派なものを持っていると思う。だからたけしさんと安住アナがうまく響き合って、番組が回っていく。この2人のコンビはすごくいいなと思う。
◇近年スターと呼ばれる人たちが小粒になったといわれるが、山口百恵、石原裕次郎、勝新、キャンディーズなど大スターが生息できたのは時代と環境のなせるわざだと痛感した。この番組を見ていてほんとうに時代が一変したんだなと思った。
◇昔のワイドショーの映像を見ているとクローズアップが非常に多い。それがインパクトがあってとてもいい。最近のテレビは画面が高精細になって、引きの画面が増えているが、それが視聴者をつかまえているんだろうか、と素朴な疑問を持った。
◇年の終わりのエンターテインメントとして期待していたが、全体として可もなく不可もない、という印象。「芸能60年史」というからには、時代というものを見る指標をちゃんと求め、それはその時代の世相であり、政治であり、社会であり、つまりどういうバックグラウンドにその事件が起こったのか、因果関係まで割り出してほしかった。
(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)