番組制作と放送のルール

番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2019年3月18日(月)開催 / 第625回番組審議会より
「水トク!世界くらべてみたらスペシャル」2月20日(水)放送分について

議題

(1)審議事項
 1)「水トク!世界くらべてみたらスペシャル」2月20日(水)放送分について
 2)その他
(2)報告事項
 1)「新・情報7daysニュースキャスター 超豪華!芸能ニュースランキング2017決定版」に対するBPOの決定について
 2)2019年度上期の編成方針
(3)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長音好宏 
副委員長中江有里 
委員尾縣貢 萱野稔人 喜田村洋一 佐藤智恵 田渕久美子 水無田気流 
(石田衣良 委員、藤原帰一 委員 欠席) 

局側出席者

 TBSテレビ

 佐々木社長

 國分常務取締役

 伊佐野取締役

 合田編成局長

 本田報道局長

 海本制作局長

 片山 制作局制作二部長

 田﨑 プロデューサー

 藤田編成考査局長

 鈴木編成考査局視聴者サービス部長

 岩村番組審議会事務局長

委員の主な意見(「水トク!世界くらべてみたらスペシャル」について)

◇日常の中に出てくる「世界」と「日本」を比べるコンセプトは非常にいいと思った。

◇異文化の差異をエンターテインメント化する場合には、お遊び的な要素があるにしても、自国中心主義的な視点はできるだけ排する配慮が必要だ。下手をすると「遅れた国に対して上から目線で言う」感じになってしまいがちだからだ。今回の放送に問題はなかったが、海外の人がもっと入ってくるようになると、この問題はよりセンシティブになるだろう。

◇番組がどうのこうのではないが、大食いをもてはやす文化には、積極的には賛同できない。飽食の一方で、貧困、飢餓問題もあるし、健康の問題もある。

◇アメリカの田舎や、中国の郊外、エクアドルなど、日本人旅行者が行かなそうなところにカメラが行って、取材して、見せてくれたところが一番よかった。

◇戦車のコーナーは、面白くは見たが、何と何を比較しているのかが分からなかった。あの部分だけは、ただ単に「面白いもの」として出している気がして、比較というコンセプトからはちょっと離れたと思う。

◇もう少し掘り下げはできないものか。バラエティに掘り下げは不要という考えもあろうが、世界を向いたこういう番組は、親がぜひ子どもに見せたいと思っている。それを考えると、もう少し掘り下げがあれば、さらに見せたくなる番組になるのではないか。

◇画面が非常にうるさい。国名だけでも左上と右下に両方出ていて、その上、テロップで出るときもあるし、ナレーションでも言っている。それ以外にもワイプでタレントが抜かれ、国旗、料理名、吹きかえのせりふなど、情報が多過ぎる。食べる時の擬音も非常に耳ざわりだった。

◇「世界」と「日本」の比較がフラットではなく、非常に日本的な視点、評価で論じているように思った。中国の巨大スーパーマーケットで、商品にさわる中国人客のマナーの悪さのようなものを取り上げていたが、日本でも、八百屋さんとかは商品がそのまま置いてあり、それにさわるということはある。巨大スーパーマーケット自体が非常に日本的概念で語られてしまっているのではないかと思った。

TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)