番組制作と放送のルール

番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2019年5月20日(月)開催 / 第627回番組審議会より
「報道特集」5月4日(土)放送分について

議題

(1)審議事項
 1)「報道特集」5月4日(土)放送分について
 2)その他
(2)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長音好宏 
副委員長中江有里 
委員石田衣良 江澤佐知子 尾縣貢 萱野稔人 喜田村洋一 佐藤智恵 藤原帰一 水無田気流 

局側出席者

 TBSテレビ

 佐々木社長

 國分常務取締役

 伊佐野取締役

 合田編成局長

 本田報道局長

 竹元報道局報道番組部長

 鈴木プロデューサー

 住友デスク

 藤田編成考査局長

 鈴木編成考査局視聴者サービス部長

 岩村番組審議会事務局長

委員の主な意見(「報道特集」について)

◇各局の報道番組がバラエティ化、ソフト化する中、ニュース番組の王道路線を守り続けていると強く感じた。一方、三人のキャスターの役割分担が分かりにくかった。

◇署名の変遷の紹介は、まさにテレビならではの手法で、分かりやすく、興味深かった。また、これらの文書をよく探し出したものだと感心した。

◇大正天皇の女官だった女性の肉声テープには驚いた。摂政をめぐる宮廷内の対立などは初めて知ることで興味をそそられた。

◇「摂政」の問題に光を当てていた点に見応えがあった。この問題について報じる番組がなかなか無かっただけに独自性を感じた。

◇この番組だけでなく、各局の報道を見ていて、新しい時代の天皇と国民のあり方を考える本質的な議論や深い問いかけが生まれてこず、議論がなかなか深まらないと感じた。歴史的な趨勢の中で、象徴天皇制や後継者問題をどうするのか。その点に踏み込み、視聴者に投げかけるのが社会の公器たる報道の役割だと思う。

◇日本で初めて、民間の単独宇宙ロケットの打ち上げが成功した話題を取り上げていた。これは世界でも類いまれな例なのに「ホリエモン」ありきで紹介されていたのが残念だ。宇宙開発における長期的なロードマップやビジョンまで掘り下げて欲しかった。

◇スタジオ展開が少し物足りない。ライブ感がなく、台本どおり喋っている印象が強い。

◇この番組は、時間をかけて取材をし、その中で新たな発見や歴史上の事実に迫っていくことができていると思う。長い間「仕込む」ことが他番組に比べてできるように環境的にもしているのかな、と思った。

*TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。 (TBSテレビ番組審議会事務局)