番組制作と放送のルール
番組審議会議事録
このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2019年6月17日(月)開催 / 第628回番組審議会より
「坂上&指原のつぶれない店 SP」6月2日(日)放送分について
議題
(1)審議事項
1)「坂上&指原のつぶれない店 SP」6月2日(日)放送分について
2)その他
(2)事務局報告事項
1)視聴者からの声について
2)次回審議会の議題及び日程について
出席者(敬称略)
委員長 | 音好宏 |
副委員長 | 中江有里 |
委員 | 石田衣良 江澤佐知子 尾縣貢 萱野稔人 喜田村洋一 佐藤智恵 水無田気流 (藤原帰一委員 欠席) |
局側出席者
TBSテレビ
佐々木社長
國分常務取締役
伊佐野取締役
合田編成局長
本田報道局長
十二制作局局次長
中川制作局制作一部長
辻プロデューサー
藤田編成考査局長
鈴木編成考査局視聴者サービス部長
岩村番組審議会事務局長
委員の主な意見(「坂上&指原のつぶれない店 SP」について)
◇「銀座のつぶれない店」のコーナーでは、まちの歴史や人間模様が交えられ、単なる店の紹介だけでなく、銀座を深く知ることにつながった。
◇「この店はなぜつぶれないのか」という本来の疑問の追求とは、着地点が違うようで、そうなると、わざわざテレビをつけて2時間見て、何か残るものがあるのかと思う。
◇更年期の話題になったときに、その年齢に当てはまるゲストに対し「(更年期で)手足が冷えるでしょう」といった発言があったが、ちょっとデリカシーがないと思った。
◇地方創生が課題になる中で、多くの人は成功事例を知りたいはずだ。その中で、地元の偏在的な価値をどういう形で新たに見出していくのか、そういった地元資産の再発見と人間模様がうまくシンクロしていて、見応えがあった。具体的には「人」に焦点を当て、人がどんな形で苦労して、どんな形で今のビジネスの成功を手にしたかを紹介するところに、説得力があった。
◇番組開始当初、経済色がもっと強かった記憶があるが、今回すっかり食べ物、まち紹介の番組に変わっていて、ちょっと驚いた。試行錯誤の結果だろうが、番組タイトルと内容に違和感が出てきている。
◇ある店の戦略について、子連れのファミリー層を狙うと、その子が親になってまた来てくれると紹介していたが、それは別にその店だけではない筈で、他と比べてどうなのかをもう少し突き詰めてほしかった。
◇坂上忍さんとヒロミさんは、毒舌のキャラクターがかぶってしまっており、そのあおりで、せっかくの指原さんがちょっとおとなしく見えてしまったのが残念だった。
◇高齢化もあり、視聴者は、新しいもの、憧れ、変化を求めなくなってしまった。この番組もその人たちに合わせて、全部、温故知新の古い価値、伝統的な価値の再評価がメインになっている。それは正解なのかもしれないが、これをやっていたのでは、じり貧にしかならないのではないか。企画性の部分で、もう少しとがらせ、新しい世界を切り開かないと、この先に本当に未来があるのだろうか。
*TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。 (TBSテレビ番組審議会事務局)