番組制作と放送のルール

番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2019年10月21日(月)開催 / 第631回番組審議会より
「日曜劇場 ノーサイド・ゲーム」 9月15日(日)放送分について

議題

(1)審議事項
 1)「日曜劇場 ノーサイド・ゲーム」9月15日(日)放送分について
 2)その他
(2)報告事項
 1)「消えた天才」「クレイジージャーニー」について
 2)番組種別公表制度に基づく4月から9月までの放送実績について
(3)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長音好宏 
副委員長中江有里 
委員石田衣良 江澤佐知子 尾縣貢 萱野稔人 喜田村洋一 佐藤智恵 藤原帰一 
(水無田気流 レポート提出) 

局側出席者

 TBSテレビ

 佐々木社長

 國分常務取締役

 伊佐野取締役

 合田編成局長

 本田報道局長

 海本制作局長

 鈴木制作局ドラマ制作部長

 伊與田プロデューサー

 中山編成考査局長

 鈴木編成考査局視聴者サービス部長

 岩村番組審議会事務局長

委員の主な意見(「日曜劇場 ノーサイド・ゲーム」について)

◇実業団スポーツに対する問題提起としても意義があった。多くの実業団スポーツが廃部に至る中、どこにその価値を見出し、どういう形で役割を再定義していくのかを正面から描いていた。視聴者や、実業団スポーツのあり方に悩む企業にも、多くの示唆になったのではないか。

◇中堅サラリーマンの苦悩に満ちた戦いと希望の錯綜と、ラグビーという素材の二本立てパターンが分断されることなく、よい調和で、そのバランスに新鮮さを感じた。

◇よい意味で、非常につくりが古典的だと思った。たぶんこうなるんだろうな、と思っていても、やっぱり見ていると、気持ちがいい。これはエンタテインメントのだいご味であろう。

◇取締役会の中にいる腹黒い野心家を1人取り除き、組織は温存したままで、あとはみんなで力を合わせて頑張れば大丈夫だというのがメインのメッセージだが、今の時代に果たしてそれで大丈夫なのかと思ってしまった。

◇こんなに熱演、熱演で押してこられると、息が詰まってくる。音楽も、感情のままにぴったりついている。感動への誘導路がはっきりしていて、自動的に感動できるようにつくられたドラマだと思うが、もう少し視聴者を信用してもいいのではないか。

◇ダイバーシティーの描き方に疑問を持った。今の時代、実業団チームの選手全員が日本人というのは、まずあり得ない。また、取締役会も昨今、全員日本人男性ということは余りなく、自動車会社などは特に、外国人、女性がいるので、その辺に気を遣ってほしかった。

◇ラグビーW杯の直前に、TBSではいっさい試合を放送しないにもかかわらず、このドラマを放送したことは、放送界全体としてスポーツを盛り上げるという意味でたいへんチャレンジングで意義深いと思う。

◇試合のシーンで、本物のラグビー選手が本物のプレーを見せてくれた。つまり、フィクションなのだけれども、その中のノンフィクション性というところが非常に新しかった。スタッフ、出演者のラグビーへの愛が物すごく伝わってきた。

*TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。 (TBSテレビ番組審議会事務局)