番組制作と放送のルール
番組審議会議事録
このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2020年1月20日(月)開催 / 第634回番組審議会より
「中居正広のキンスマスペシャル」12月27日(金)放送分について
議題
(1)審議事項
1)「中居正広のキンスマスペシャル」12月27日(金)放送分について
2)その他
(2)事務局報告事項
1)視聴者からの声について
2)次回審議会の議題及び日程について
出席者(敬称略)
委員長 | 音好宏 |
副委員長 | 中江有里 |
委員 | 石田衣良 尾縣貢 萱野稔人 喜田村洋一 佐藤智恵 藤原帰一 水無田気流 (レポート提出 江澤佐知子) |
局側出席者
TBSテレビ
佐々木社長
國分常務取締役
伊佐野取締役
合田編成局長
本田報道局長
海本制作局長
中川制作局制作一部長
帯プロデューサー
中山編成考査局長
鈴木編成考査局視聴者サービス部長
岩村番組審議会事務局長
委員の主な意見(「中居正広のキンスマスペシャル」について)
◇やっぱり番組も年をとるんだなという気がした。今回企画がほぼ2つしかなく、企画自体が大分枯れてきているのではないか。そのため、2時間の中での「引っ張り」も同じ映像が何度も出てきてしまい、冗長に感じた。企画内容も「金八先生」など、かつてのものを回顧して楽しむものが多いと感じる。
◇安住アナの存在が大きい。ベテランの域に達し、肩の力が抜けて、相手の素を引き出すのがうまい。ときに発する辛辣な言葉の中にもウィットがある。
◇後ろにいる、赤い服を着た多くの女性が強い印象を与えるが、その狙いは何だろうか。背景なのか、何か意図を持たせているのか。全員が同じ動きをする場面は、不気味というか、怖いなという感じもした。ある種のエロティックさを感じてしまう面もあり、そこを肯定的に見ずに、女性軽視だと感じる人もいるかもしれない。
◇ロングブレスに関しての医学的根拠に、もうひとつ説得力がなかった。実験的に検証したちょっとしたデータを示すなど、もう少し説明があればさらなる説得力があったのではないか。健康に対する危機感を誘い、結果ロングブレスがその救世主という短絡的思考に結びつく危険性を秘めていると感じた部分もあり、こういった健康に関する話題の取り上げ方は慎重にすべきだ。
◇番組の一番の魅力は、中居正広さんの存在だと思うが、かつての飯島愛さんのように、彼の魅力を引っ張り出す人が必要ではないか。中居さんの反応を楽しめる、彼を困惑させるぐらいの存在がいた方がスタジオに厚みが出るのではないか。
◇「金八先生」のリメイクは面白くて笑えるし、再現率は高いと思ったが、物すごく感動した過去の自分の記憶を冒瀆されるような気持ちにもなってしまい、笑っていいのか途中で悩んでしまった。
◇ロングブレスに関する本を紹介していた。そのこと自体はよいが、視聴者からすると、本があるということになれば、その本を買ってみたいということもあるだろうし、番組で紹介されれば、ある程度信用があるものだと思うこともある。本の紹介はいいのだが、やはり番組と広告は分けなければいけないという鉄則があるので、そこはきちんと考えてほしい。
*TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。 (TBSテレビ番組審議会事務局)